いのサンデー ~ 「酒は詩を釣る針」となるか? の巻~

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  こんにちは、いの です。

  「日本酒好きそうですよね」

  取引先の方との商談中、そんなことを言われました。
  確かにおっしゃる通り。「好きなお酒は?」と問われれば「そうですねぇ
  日本酒ですかねえ」と答えるようになって早数年。
  今年の誕生日には友人から「君にぴったりの物をあげるよ!」と予告され、
  ウキウキしながら待ち合わせ場所に赴くと、手渡されたのは日本酒の一升瓶
  でした。
  これを抱えて部屋でひとり、楽しく手酌で飲むのも捨てがたいのですが、
  客観的に見ると少しばかり寂しい絵面な気もするので、そのうち日本酒好きを
  集めて宴会でも開こうと思っています。

  そもそも私と日本酒との出会いはいつだったか・・・紐解くまでもなく、
  酒の師匠である父から勧められるものを素直にぐびぐび飲みはじめたのが
  きっかけでした。たいていビールからスタートして、小一時間もすると
  日本酒に移行するのが定番スタイルの我が家の晩酌。
  器にこだわる父がよっこらせーと腰をあげ、サイドボードからお気に入りの
  ぐい呑みやお猪口、時にはワイングラスなんかを取り出すと、こちらも
  (おっ、そろそろ来るな)と気持ちと胃袋を日本酒モードにしてスタンバイ。

  「この酒知ってるか」
  「知りません」
  「この前も飲んだだろ」
  「そうだっけ?」
  「これはな、新潟の酒で・・・」

  ほろ酔いの父がにこにこと語るお酒の蘊蓄(うんちく)は、正直右の耳から
  左の耳へと素通りしてしまってまったく覚えられません。
  大体お酒が入っている時の記憶力など、通常の半分以下なのです。
  そんな娘の様子を知ってか知らずか、それとも自分が語りたいだけなのか、
  止まらない父の語りをBGMに飲み干した酒はいったい何升分あったのやら。

  そんな私ですが、最近すてきな言葉を覚えました。
  それは“酒は詩を釣る針”という言葉。
  お酒に関することわざを調べていたときに出くわしたのですが、これは
  “お酒を飲むことによって気持ちが安らぎ、感性も豊かになり、詩歌が
  生まれる。さらにはいい事を思いつく”という意味。

  百薬の長とも、百毒の長とも言われるお酒ですが、どちらに転ぶかは
  ひとえに自分の飲み方次第と思っております。

  いい気分になることによって普段は思いつかないような考えが浮かぶことも
  あるでしょうし、お酒で口が滑らかになった人から思ってもみない面白い話が
  聞けるかもしれません。

  毎週締め切りがやってくるこのコラムが書けなくてうんうん唸っているとき、
  ひとくちふたくち、おいしいお酒を飲んだら、ひょいっとすてきなネタを
  釣り上げることができるかもしれないのになあ、なんて考えながら、今週も
  せっせと素面(しらふ)で書き上げました。

  来週末は久々に帰省するので、いいネタがないか、と釣り針を垂らしながら
  父の話に耳を傾けてみようと思っています。
  せめて飲んだお酒の名前くらいは覚えられますように。

  それでは、また来週。

 

いのサンデー ~ 「酒は詩を釣る針」となるか? の巻~」への3件のフィードバック

  1. 「お酒が入っている時の記憶力など、通常の半分以下」だそうですが、薀蓄を垂れている方も何を言ったのか記憶を無くしているものですよ。結構好い事言ってたはずですがね。
    ちなみに私は飲めません。

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