いのサンデー ~ やわらかい甲羅を持つ亀 の巻~

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃◆┃ いのサンデー ~ やわらかい甲羅を持つ亀 の巻~
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

  みなさん、こんにちは、いの です。

  スッポンを、食べました。

  人よりは少しばかり食い意地が張っているので、これまでの人生において
  わりと色々なものを食べてきましたが、そんな私にもまだまだ未知の食材が
  たくさんございます。そのうちのひとつだった、スッポン。「爬虫綱カメ目
  スッポン科キョクトウスッポン属」に分類されるスッポンさんは一見すると
  亀に良く似てはいますが、やけに鼻と首が長いユニークな外見をなさって
  おられます。この見た目の生き物を食べようと思った先人の勇気に乾杯。
  ちなみに、英語では「Soft-shelled turtle(やわらかい甲羅を持つ亀)」と
  いうそうです。個人的には「長い首を持つ亀」なんて名前でも良かったんじゃ
  ないかと思います。

  そんなわけで、そろそろスッポンに挑戦してみようかなと思い立ったある日、
  同行者募集のお知らせを高校時代の同級生たちに流したところ、あっという
  間に3人ほど釣れたので、仲良く連れ立って行ってきました。

  スッポン初心者のため、お店の女将さんのアドバイスに従っておまかせ
  コースを選択。スープ、唐揚げ、網焼き、鍋、そしてしゃぶしゃぶ、と
  バラエティ豊かな内容になっており、あの手この手でスッポンを味わえる
  という寸法です。ちなみに単品メニューで「スッポンの血液」「スッポンの
  内臓」という上級者メニューもあったんですが、今回は予算オーバーという
  言い訳のもとに見送らせていただきました。
  内臓はホルモン焼きだと思えば平気そうですが、血液はワインや日本酒で割る
  とはいえ、だいぶ難易度が高い食べ物(飲み物?)ですよね・・・。

  さて、スッポンの食べ方として一番ポピュラーなのはやはり鍋。鍋料理の
  名前として、馬肉を使ったものは「さくら鍋」、いのしし肉は「ぼたん鍋」
  ですが、ではスッポンを使った鍋のことをなんと呼ぶでしょうか?
  答えは「まる鍋」。
  甲羅や爪、膀胱、胆のう以外はすべてまるっと食べることができるため、
  スッポンの別名を「まる」、そしてスッポン鍋のことを「まる鍋」と呼ぶ
  そうです。
  気になるそのお味ですが、これは個人によって感想に差が出るかもしれません。
  しゃぶしゃぶや網焼きにして食べると鶏肉に似た味わいなんですが、鍋は
  なんともいえない不思議なお味。ぶつ切りにされたやわらかい甲羅を箸で
  持ち上げたときは、「これを食べるのか・・・」と怖気づいたりもしましたが、
  「甲羅のまわりのぷるぷるがコラーゲンよ!」と促されれば、パクリと食らい
  つかざるをえません。お店オリジナルのポン酢が絶品だったのも手伝って、
  気付けばひたすらモグモグと箸と口を動かしていました。

  その翌日、朝っぱらから立て続けにメールが来るなあ、と思ってチェックして
  みると、スッポンを共に食べた友人たちから

  「上半身の血のめぐりがいい感じ!視界もなんだかクリア」
  「肩コリが軽い、あと化粧のりが良い」
  「ここ何年か後頭部がいつも重いんだけど、それが解消されてる!」

  おそるべしスッポン。ここぞという勝負日の前には、スッポン会を開こう
  という話が出るほど、絶賛の嵐が吹き荒れました。

  かつて江戸時代には、食べすぎるとスッポンが幽霊になって祟りにやってくる
  という怖いエピソードまで生まれたスッポンですが、裏を返せばそれだけ
  たくさんの人が滋養強壮・美容効果を実感したってことかもしれませんね。
  私もいつもより調子の良いお肌に感動しながら、スッポンへの感謝の気持ちを
  新たにしたのでした。

  未知なる食材への挑戦シリーズ、次は鯨(くじら)にしてみようかな?と
  思ってます。それでは、また来週。

いのサンデー ~ やわらかい甲羅を持つ亀 の巻~」への3件のフィードバック

  1. こんにちわ。
    少しずつ暖かい春の日差しを長野でも感じて来ました。

    僕にとって未知なる食感ですね。
    まだ食したことがありません。

    クジラはおいしいですよ。
    人の好き好きによると思いますが。
    僕にとってはいるかがいまだ未知の味です。

    当時、大学生の時に太平洋側の暖かい街に住んでいたときにパックで売っていたのを見たことがあるんですが手を出さずにいました。
    どんな味なのかわかりません。
    いつか食べる日があれば食してみたいような見たくないような…。
    クジラの味レポ楽しみにしています。

  2. いのさん、こんにちは
    すっぽんは食べたことがありません。
    すっぽんは漢字で書くと鼈
    その甲羅は鼈甲・・・あれ、なんか変と思いましたか。
    今 鼈甲と言っているのは鼈ではなく玳瑁(タイマイ)の甲羅です。
    なんでも江戸時代に贅沢品禁止令が出て玳瑁の甲羅を使うことが禁止されたらしいのですが、
    商人がこれはスッポンの甲羅、即ち鼈甲と言って使い続けているうちに鼈甲が玳瑁の甲羅を指すことになっていったそうです。
    今、玳瑁はワシントン条約で取引が禁止されているので新しく輸入されることはなく。
    以前に輸入されたものが流通しているだけです。
    玳瑁は日本には生息していません。熱帯の暖かい海で細々と生きています。
    では又。

  3. >コン介 さん

    こんにちは!
    東京では葉桜が目立つようになってきました。
    日中はジャケットを羽織ると暑いくらいです。

    イルカはつい先日、九州出身の同僚が「地元に売ってる」と話しているのを聞いたばかり。そういえば、千葉ではマンボウをお寿司にして出すお店もあるそうです。
    水族館でおなじみのラインナップはちょっと食べてしまうのは抵抗がありますね(^^;)。
    クジラは私の父も「旨い」と言っていたので、ぜひ挑戦してみようと思います♪

    >shuniguchi さん

    鼈、と漢字で書かれるとなかなか読めませんねぇ、すっぽん。
    べっこうについてのお話、初耳でした!
    江戸の商人さんたちが、あの手この手で法令を潜り抜けようとした様がなんだか目に浮かびます。
    飴色の輝きが美しいべっこうですが、細々と生きている玳瑁たちの生活がおびやかされることがないように祈るばかりです。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中