いのサンデー ~ 父と、レンジと、冷凍食品 の巻~

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┃◆┃ いのサンデー ~ 父と、レンジと、冷凍食品 の巻~
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こんにちは、いの です。

会社帰りに近所のスーパーに立ち寄った私の目に、店内に掲示されていたお知らせポスターが飛び込んできました。

『本日冷凍食品全品半額』

まるで漢詩のような趣きがあるそのポスターを見た瞬間、お茶だけを買うつもりだった私は買い物カゴを取りに行くために、すかさず回れ右。
電子レンジでチンするだけで、すぐに食べられる冷凍食品は忙しい現代人の味方ですが、同時にものぐさな私にとっても心強い相棒です。最近立て続けにおもしろい料理マンガを読んだので、めずらしく高まっていた料理熱がどこかに逃げていくのを感じながら、私は冷凍食品コーナーめがけて突き進んでいきました。

そもそも小中学生のころ、私にとっての冷凍食品といえばグラタンでした。
塾の前に、塾の後に、小腹を満たすために食べる小ぶりのグラタン。それもきまってエビグラタン。もともとエビは好きなんですが、ボイルされた小さなエビだけはどうも苦手な私。グラタン内に出没するその小さなエビたちを、顔をしかめながら飲み込んでいたのを思い出します。当時飽きるほど食べたからか、はたまた1人で食べる孤独な食卓の象徴になってしまったからか、たとえ半額でもエビグラタンにだけは、どうも手を伸ばすことができません。

私にとっての冷凍食品その2は、タコ焼きです。
わが家は関西に住んでいたことはありませんし、親戚もそろって関東ですが好奇心旺盛かつ料理好きな母の道具コレクションのなかに、タコ焼き器がありました。自分たちで作って食べるという過程がちょっとしたイベントじみているので、土曜の昼食なんかによく兄弟そろってタコ焼きをひっくり返したものです。こちらはエビとちがって、どれだけ食べても飽きることはなく、いまだに私の好きな食べ物ベスト10内に食い込むほどの大好物。しかし、成長するにつれて家族でタコ焼き器を囲むことはなくなり、代わって登場するようになったのが、冷凍食品のタコ焼きでした。難しいことはわかりませんが、技術の進歩というのはすばらしいものです。お店で食べるような外はカリッ、中はトロッとしたタコ焼きが電子レンジのボタンを押すだけで、できちゃうんですから。

ところが、この電子レンジであたためるというごく簡単な作業をこなせていない人物が身近にいたのです。それは父。
どうも以前から、父が電子レンジを使用するとアツアツにならず、冷たさが残ることがあるなあとは思っていたんです。待ちきれなくて規定の時間前に取り出しちゃうのかな?なんて考えていたんですが、この前ついに現場をおさえました。

冷凍食品のパッケージには『電子レンジ500Wで2分』というように、この温度だったらこれだけの時間加熱してね!という注意書きがあるのが一般的だと思いますが、わが父はこれを華麗に無視し、冷めたおかずをあたためかえすときなどに使う『あたため』ボタンを押しているだけだったんです。

「それじゃあ中まであったまらないよ!父さん」
「ん?そうなのか?」

食べられる温度になるまで、ひたすら『あたため』ボタンを繰り返し押していた父。買ってから10年近く経過しているこの電子レンジの使い方を教えるために、娘は半額で買ったカレードリアをさっそく取り出したのでした。

それでは、また来週。

いのサンデー ~ 父と、レンジと、冷凍食品 の巻~」への2件のフィードバック

  1. >5422-4686さん

    コメントありがとうございます!
    うちの父はわりとマメに料理をするんですが、時々うっかり抜けているところがあって油断できません。
    近々、父に冷凍食品を差し出して抜き打ちテストをやってみようと思います。

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