いのサンデー ~ とりあえず眉、と彼女は言った の巻~

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃◆┃ いのサンデー ~ とりあえず眉、と彼女は言った の巻~
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
こんにちは、いの です。
社内や街なかで、初々しいスーツ姿の新社会人を見かける季節になりました。
彼らを見ていると思い出すのは、やはり入社当時の自分の姿。各部署の偉い人が入れ代わり立ち代わり登場する社内研修をはじめ、1泊2日の合宿先にやってきたこわ~い教官のスパルタ指導・・・、もはや新人とは呼ばれなくなったいまになっても、あのときの緊張感は忘れられません。
そして当時、私を悩ませたものといえば「メイク」です。学生時代はほぼすっぴんで通し、就職活動でようやく重い腰を上げ、社会人となってからは観念して毎日メイクをするようになったんですが、これがもう苦手で苦手で仕方ありませんでした。下地を塗り、コンシーラーで肌のトーンを整え、ファンデーションを塗り、パウダーをはたき、チークを重ね・・・さらにはアイメイク、口紅、といった多種多様なアイテムを使いこなしてなりたい顔になる、なんてのは夢のまた夢!日に日に手を抜きがちになっていく私を見かねて受けて立ち上がってくれたのは、中学からの腐れ縁で「顔はキャンバス!女は化ける!」がモットーの親友でした。
学生時代から隙のないメイクに定評があり、すっぴんでは近所のコンビニにも行けない、という彼女と会社帰りに待ち合わせをしたある日のこと。
「とりあえず、眉剃っていい?」
教えを請おうとした途端、彼女の口から飛び出したのはこの一言でした。
メイクというのは人それぞれこだわりや、やり方があると思いますが、彼女の場合、メイクといえば一に眉、二も眉、とりあえず眉、だったのです。まな板の上の鯉のように覚悟を決めた私がうなずくと、さっそくその場で眉が半分ほど剃り落とされ、嘆く間もなく美しい眉の描き方講座がはじまりました。後日、私と同じように彼女からメイクを習った子に聞いたところ、やはり開口一番のセリフは同じだったそうです。
そんな彼女のメイク講座のおかげで、社会人としてなんとか見苦しくない程度には顔を作れるようになった私ですが、生来の面倒くさがりな性格は変わらないため、いまでも出社前は悪戦苦闘の日々が続いています。
ただひとつ得意になったのは、「人からメイクをしてもらうこと」。
類が友を呼ばなかったのか、私の友人はなぜかメイク好きばかり。そんな彼女たちがことあるごとに私の顔をキャンバスにして、あれこれ練習してくれるので、すっかりメイクされるのに慣れてしまったのです。おかげさまで技術は一向に身に着きませんが、メイクに対する苦手意識はだいぶ薄らぎました。
とはいえ、やっぱり一番気楽なのはお泊まり会などで、互いのすっぴんをさらけ出しているとき。似たような眉の形の友人たちを見るたびに、「とりあえずは眉」という言葉を思い出してほくそえんでいます。
それでは、また来週。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中