いのサンデー ~ 足の速い男子がモテていたころの話 の巻~

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┃◆┃ いのサンデー ~ 足の速い男子がモテていたころの話 の巻~
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こんにちは、いの です。
小学生のころ、1年で一番ゆううつなのはまちがいなく2月でした。なぜなら毎年2月の寒いさなかに、校内マラソン大会が行われていたからです。もともと体育があまり得意でない私にとって、マラソン大会というのは苦痛の代名詞。渋々と練習に参加しつつも、当日は風邪をひいて欠席できますように、とか、大雪が降って中止になりますように、とか本気で願ってました。
特に高学年になるにつれて走行距離も伸びていくため、持久力のない私にとって、年々ゆううつの度合いは増すばかり。足の速さに自信のあるクラスメイトの男子たちが、ここぞとばかりに張り切るのをうらめしげに眺めていた記憶があります。
この足の速さというのは小学生のころ、かっこよさや頭の良さと並んで、男子のモテポイントじゃありませんでしたか?いま思い出してみても、当時好きだった子はマラソン大会の上位入賞者ばかり・・・。やはり人間、自分にないものを求めるんでしょうか。特に印象に残っているのは、小学5年生のときのクラスメイトのY君。彼はその年のマラソン大会当日、卒業式まで語り継がれる伝説を残したのです。
校内マラソン大会といえど、マラソンコースはしっかり校外に及び、しかも自然豊かな場所に小学校があったため、そのコースは起伏に富んだものでした。坂あり、小さいトンネルあり、池もあり、田んぼもあり、途中では牛の鳴き声が応援してくれるという、聞いてるだけならのどかで楽しげなコースなんですが、走る方はたまったもんじゃありません。練習のときからげっそりしていた私をよそに、走るの大好きY君は、当日も意気揚々とスタートダッシュを決めて学校を飛び出していきました。男子と女子ではコースもスタート時間もちがったため、男子が走っている間、私たち女子はのん気にくつろぎながら、
「いっしょに走ろうね」
「絶対いっしょにゴールしようね」
なんていうよくある口約束を交わしていました(だいたい守られませんが)。
そして、しばらくすると沿道で監視していた先生からこんな連絡が届いたのです。
「Yがコース間違えた!」
どうやら独走首位状態だった彼は、途中でコースがわからなくなってしまったらしく、気付いたときには逆走していたんだとか。走るときは常に、他人の背中を追いかけていた私には縁のない話ですが、ぶっちぎりの先頭に立つとこんなこともあるんですね。先生の指摘であわててコースを修正したものの、そのときには後続のランナーにだいぶ抜かされていたんだそうです。しかし、彼が本当にすごいのはここからでした。痛恨のタイムロスを抱えながらも怒濤の追い上げを見せ、大歓声のなか真っ先にゴールテープを切ってみせたのです!Y君が男子のヒーローに、そして女子のアイドルになった瞬間でした。いまではマラソン大会というと、つらかった練習の記憶よりも、Y君のこのゴールの方を懐かしく思い出します。
それでは、また来週!

いのサンデー ~ 足の速い男子がモテていたころの話 の巻~」への5件のフィードバック

  1. SECRET: 0
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    足の短い私もビリから数えた方が早く、女の子にも友達にも劣等感をいつも抱いてた自分を思い出しました。
    その劣等感を少しでも取り戻すべく成人して海上自衛官に成りました。
    ここでも苦しい訓練に耐え抜きましたが胴長の自分には今でも劣等感があります。
    でも、ものを創らせたら人には負けない?と思ってます。
    しかし、歳にはかなわない・・・・・!

  2. SECRET: 0
    PASS:
    初めての書き込みです♪
    持久走の内容は、まるで自分のことのように思えましたよ~w
    「いっしょに走ろうね!」コメントなんて読みながら
    「そうそうそう!」とか思わず笑ってしまいましたw
    ホントに2月の寒い時期に走らされてたっけなぁ・・・(′・ω・)ヾ

  3. SECRET: 0
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    僕もいまだに持久走やマラソンが嫌いです。
    しかも最後を走る先生としゃべりながら
    走っていたものです。
    学校の近くで父母が応援して居るものですから
    その辺りは声援という武器でちょっと早くなると先生が、なんで一瞬だけ早くなるんだ~?と
    不思議がっていました。

  4. SECRET: 0
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    短距離よりは長距離の方がまだマシでしたが運動苦手^^;
    短距離のピストルの音にビビって出遅れるし(;^_^A
    マラソンもずっと走っているとなぜかおかしいことを思い出して笑いを堪えるのがつらかったです^^;
    だから私もやっぱり足の速い男の子に憧れました♪とならずなぜか読書好きな大人しい子が好きでした☆

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