いのサンデー ~ リンゴの天ぷらと袋田の滝 の巻 ~

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       いのサンデー ~ リンゴの天ぷらと袋田の滝 の巻 ~
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こんにちは、いの です。
2月最初の週末、私は上野駅からJR特急スーパーひたちに乗り込み、北に向かいました。小1時間ほどで水戸駅に到着し、乗り換えたのはワンマン運転のJR水郡線。電車は久慈川と並行して進み、車窓にはどんよりした冬空やログハウス風のかわいい駅舎などが次々とあらわれます。約1時間揺られた末に、下り立ったのは袋田駅。運転士さんの「今日は雪が降ってるから気をつけて」という言葉に見送られながら、今度はバスで15分、さらに10分ほど歩いてようやく今回の旅の目的地に辿り着きました。

ECナビブログβ版-水郡線

袋田の滝(ふくろだのたき)は、茨城県久慈郡大子町袋田にあり、和歌山県の那智の滝、栃木県の華厳の滝と並ぶ、日本三名瀑のひとつ。高さ120m、幅73m。ほかの2つの滝と比べても滝幅が格段に広いので、写真だけ見てもかなりダイナミックな印象の滝です。また、この滝の別名は「四度の滝」。
滝の流れが大岩壁を四段に流れ落ちることから名付けられたという説と、昔この地を訪れた西行法師が「この滝は四季に一度ずつ来てみなければ真の風趣は味わえない」と絶賛したことから名付けられたという説があるそうです。春の新緑や秋の紅葉とのコントラストの美しさも有名ですが、私があえて2月という1年でもっとも寒い時期を選んだのは、凍結する滝の美しさをぜひこの目で確かめたかったからなのです。
地元在住の友人には、「地面が凍結してない時期なら車で連れていってあげるのに」と半ば呆れられながらも、コートにマフラー、耳当てに手袋、さらにコートの下にはできる限りの重ね着というこの冬一番の重装備を作り上げ準備は万端。しかし、私が訪れた週末は午後から冷え込みはじめ、気温がみるみるうちに急降下!雪自体は降ったり止んだりを繰り返していたものの、すき間から入り込んでくる冷気に気持ちはたちまちくじけそうになります。そんな気持ちをあたためてくれたのが、滝のふもとのお店で食べた天ぷら蕎麦でした。
メニューには舞茸とエビの天ぷら蕎麦とだけ書かれていたのに、実際運ばれたきた器を見ると、ほかにもタマネギやふきのとう、サツマイモなどサクサクの天ぷらが山盛りに!なかでも一番驚いたのはリンゴの天ぷらです。このあたりの特産品だというリンゴをおそるおそる口に運んでみると、軽い口当たりの衣と甘酸っぱいリンゴがマッチして、意外なおいしさでした!和風のアップルパイ、といえば少しは雰囲気が伝わるでしょうか。旅先で食べたおいしいものって記憶に残りやすいのか、あとから何度も何度も思い出しちゃいます。

ECナビブログβ版-こんにゃくいも串
ECナビブログβ版-天ぷら蕎麦

さて、腹ごしらえも済み、いよいよ目指すは袋田の滝。滝へ向かう長いトンネルを抜けると、たちまち顔にひやりと冷気が吹き付けます。おととし新しくオープンした新観瀑台への階段をのぼると、真っ白に凍った滝が視界いっぱいに広がって私を出迎えてくれました。全面凍結にはあと一歩、という感じでしたが、流れる水の勢いそのままに凍り付いている様子は、まるでそこだけ時が止まっているかのよう。思わず見ているこちらも息を止めて見入ってしまいました。友人曰く、こんなにも間近で見ることができる滝というのはなかなかないんだそうです。

ECナビブログβ版-袋田の滝
ECナビブログβ版-袋田の滝
ECナビブログβ版-袋田の滝
ECナビブログβ版-袋田の滝

山岳部の方などは、滝が氷結するとピッケルを片手にアイスクライミングを行うこともあるとか。ちょっと雪が積もっただけの道でもつるつる転びそうになっている私には夢のまた夢ですが、あの氷壁の上に立って見える景色はどんなものなんでしょう。想像の翼をはためかせながら滝のまわりを歩いていた私の目の前に、吊り橋とせまく曲がりくねった階段があらわれたのはそのときでした。誘われるがままにそれを渡り、登り始めてしまった私がその先で見たものとは・・・?

ECナビブログβ版-吊り橋

「生瀬の滝はこちら 袋田の滝 自然探求路」と看板が出ていたので、ちょっとしたハイキングコースにでもなっているのだろう、と気軽に歩き始めてしまったのですが、これが予想以上にハードな道のりでした。まず、ぐるぐると天に向かって伸びてゆく、錆びた鉄の階段を上がると、その先は細い手すりだけが添えられた石段に変わります。うっすら積もった雪を踏みしめながら進んでいくと、「寒いし、道凍ってるし、ここでリタイアするわー」という方々に遭遇。それもそのはず、その先は石段すらない山道。しかも所々、手すりすらなくなるという苛酷さなのです。手すりの向こうには、下を見たら足が震えてしまいそうな山の急斜面が広がります。しかし、ここまできて引き返すのももったいない、と気合いを入れて歩き続け、入り口から20数分経ったころ、ようやく私の目の前に生瀬の滝がその姿をあらわしました。

ECナビブログβ版-生瀬の滝
ECナビブログβ版-生瀬の滝

袋田の滝のさらに上流にあるこの滝も、この日は艶やかな雪化粧。山と山の間を勢いよく流れてくる豊富な水量がたてる、轟々という音が聞こえてくるようです。目を凝らせば、生瀬の滝のすぐ近くまで、細く曲がりくねった山道は続いている様子。さすがにそこまで足を運ぶ気力、体力はなく、展望台から滝を眺めながら息を整えていると、不意に後ろから勢いよく何かに飛びつかれました。まさかの火曜サスペンス劇場的な展開に!?と、驚いて振り返れば、そこにはしっぽを千切れんばかりに振る、可愛い犬の姿が!ほどなくして飼い主の方が登場し、「すみません、すみません」と謝られてしまったものの、雪の上を元気に駆け回る犬の様子にはすっかり癒され、いっしょに記念撮影までしてしまいました。

帰りも何度かつるつると足を滑らせながらも、無事下りきることができ、ほっと一息。冷涼な山の空気と、自然がつくりだした見事な造形を目の当たりにしたことで、行きよりも背筋がしゃんと伸びたような気がしました。

小学校6年生のときの修学旅行で華厳の滝は見ているので、日本三名瀑のうち残すは那智の滝ただひとつ。見たことがあるという友人たちが口々に「那智の滝はすごい」「見てると心がきれいになる気がする」と絶賛するので、こちらも近々訪れてみたいなと思ってます。

それでは、また来週!

いのサンデー ~ リンゴの天ぷらと袋田の滝 の巻 ~」への5件のフィードバック

  1. SECRET: 0
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    雪が降っていて、足元を掬われなくてよかったです。
    探究心がすごいですね。
    袋田の滝近くまで訪れたことはありましたが、
    見ることもなく、遠い所に引っ越して
    しまいました。(当時は栃木に住んでました。)
    一つだけ突っ込ませて下さい。
    水郡線は、ディーゼル機関なので汽車(総称で言うと列車)です。
    電車は基本的に屋根にパンタグラフと架線があるものです。
    先日、東海道新幹線が不通になったのは架線が切れてしまい、送電がストップしたからです。
    ちなみに停電しても電気は使わないディーゼルは走ります。
    今回の水郡線はHYBRID車両のようなのでモーターとエンジンを積んでいる車両みたいですね。
    なので環境に良い列車です。
    簡単に言うと列車版プリウスです。
    和歌山に行った際はついでにたま(駅長)ちゃんも見てきたらどうでしょうか?
    ところでチョコとの葛藤はどうだったのでしょう?

  2. SECRET: 0
    PASS:
    読み応えのある旅日記
    ありがとう
    凍った滝の写真w(゜o゜)wうわぁおっ
    丁寧な文章(((o(^。^")o)))かわいい

  3. SECRET: 0
    PASS:
    私も行って見たいと思ってたんですよね。
    先越されましたか~。
    今度は私が先に那智の滝へ行ってきます(-^□^-)

  4. SECRET: 0
    PASS:
    厳冬の中に日本3大瀑布の一つをご覧になるのは酔狂と思いました(笑)。
    寒かったようですけど凍った滝は見事でした。
    狙っていたわけでもなかったようですがラッキー?ですね(笑)。

  5. SECRET: 0
    PASS:
     20年前はこうした所によく行ったものですが、年を取ると次第に足が遠のき、寒い時期に山に行くなんて、今の自分の常識では考えられなくなりました。
     冬の東京臨海地区の海風さえもジョギングをサボる理由の一つになってしまうほど、今年の寒さは体に応えますね。
     春が待ち遠しいです。
     リンゴの天ぷらなんて初めて聞きました。もみじの天ぷらは食べたことありましたが、焼きリンゴは好きなので、一度試してみたいです。
     
     

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