いのサンデー ~ イタリア珍道中・ヴェネチア&ミラノ編 の巻 ~

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  いのサンデー ~ イタリア珍道中・ヴェネチア&ミラノ編 の巻 ~
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こんにちは、いの です。
先週に続いて、今回も先日のイタリア旅行についてお届けします。
旅行中に訪れた都市のなかで、私が一番好きになったのはヴェネチアでした。かつてヴェネチア共和国の首都として繁栄を極め、「アドリア海の真珠」などの別名をもつ美しい水の都。100以上の島々が、約170の運河とそこにかかる400を超える橋で結ばれ、せまく曲がりくねった路地はまるで迷路のよう。ヴェネチア本島内には自動車は入り込めず、また自転車の使用も禁じられているので、必然的に移動手段は徒歩、あるいは船ということになります。水上バスやタクシー、渡し舟。そしてもっとも有名なのがゴンドラと呼ばれる手こぎボードでしょう。現在では主に観光用となっているこのゴンドラでのクルーズは、ヴェネチアの魅力を満喫するためには欠かせません。
私が乗船したのは、ちょうど夕暮れから夜に変わっていく黄昏どきでした。空があかね色からあざやかな青、そしてやがて深い藍色に変わっていくなか、ゆったりと進むゴンドラと水の音。船尾に立つゴンドリエーレ(こぎ手)が、たった1本の櫂だけで器用に操るゴンドラからだと、陸から見るのとはまたちがった街の姿がそこにはありました。ホテルやレストランのなかには運河に面した玄関を持つ建物もあり、ホテルの玄関に横付けされたゴンドラに乗り込み、ワインで乾杯しているすてきな老夫婦の姿を途中で見かけました。その姿の優雅なことといったら!いまはまだ遠く及びませんが、いつかあんな風になりたい、と思わせる素敵な1シーンでした。
ボーダーシャツとストローハットというファッションでおなじみのゴンドリエーレ(私が行ったときはさすがにもう寒かったのかジャケットをはおっている人が多かったです)ですが、ヴェネチアを代表する存在だけあって、倍率20倍という超難関のゴンドラ学校に入学し、みっちり勉強してからでないとデビューできないそうです。これまで約900年の歴史において、ずっと男性だけがなれる職業だったこのゴンドリエーレ。そこに今年、史上初の女性が誕生したというので話題になっていました。長い歴史を持つだけに、地元でも賛否両論だと報じられていましたが、自分の力であこがれの場所に辿りついた彼女のこぐゴンドラはきっと街に新しい魅力を添えてくれるにちがいありません。
私に数々の思い出を残してくれたイタリアですが、なかでも群を抜いてインパクトのあった人物にもここ、ヴェネチアで出会いました。その人物とは、現地ガイドのアントニオ。ブラックのロングコートに身を包み、豊富な知識とユーモアあふれる巧みな話術で、あっという間にツアー参加者の心を盗んでいった彼。私の友人などは、「あなたの年齢を当ててみましょうか・・・そうですね、22歳。どうです?当たりでしょう?」なんて、実年齢よりかなり若く見られたことですっかり有頂天。ガイドの上手さはもちろんのこと、女性の扱いのスマートさは本当に惚れ惚れするものがありました。帰国後に調べてみたらどうやら有名なガイドらしく、たくさんの人のブログに名前が登場していました。将来はガイドを辞めてタンゴダンサーになるんだよ、と冗談めかして話していましたが、短い時間であれだけたくさんの人をトリコにしてしまう彼には、ぜひこれからもヴェネチアのすばらしさを伝えるガイドとして、魅力をふりまいてもらいたいです。
地球の温暖化がこのまま進めば海面が上昇し、街全体がアドリア海に水没してしまう可能性もあるヴェネチア。500年前の景観をいまに残し、街すべてが世界遺産に登録されているこの土地の美しさを実際に目にすることができ、短い時間ではありましたが本当に有意義な滞在でした。

◆写真コーナー

まずはヴェネチアから。こちらはサン・マルコ寺院。ヴェネチアの商人によって運ばれた聖マルコの聖遺骸を安置するために建設された教会です。内部を覆う黄金のモザイクや、きらびやかな宝石の間など、きらきらと目に眩しいところでした。写真には写っていませんが、イスラムのモスクを思わせる5つのドーム屋根が特徴。東方貿易で繁栄したヴェネチアらしく、装飾には東の影響が感じられます。

ECナビブログβ版-サン・マルコ寺院

続いてナポレオンが「世界一美しい広場」と絶賛したサン・マルコ広場。この広場にサン・マルコ寺院をはじめ、ドゥカーレ宮や大鐘楼など主要な観光スポットが集中しています。これは大鐘楼から広場を見下ろしたもの。広場に面したカフェではピアノやヴァイオリンの生演奏が行われていました。でもガイドのアントニオ曰く、「とても高いです、日本でいえば銀座みたいなもの」だとか。

ECナビブログβ版-サン・マルコ広場

これも大鐘楼からの一枚。富と栄華を極めた海運王国ヴェネチアはいまも豊かな水に囲まれています。

ECナビブログβ版-大鐘楼から見るヴェネチア

路地を歩いていると、いたるところで仮面を飾ったショーウィンドウに出くわします。毎年2~3月に行われるカーニヴァルでは鮮やかな衣装と仮面をまとった人が街中を歩き回り、まるで中世の世界がよみがえったかのような賑わいを見せるそうです。いつか参加してみたいなあ。

ECナビブログβ版-仮面

すっかり日が暮れました。ゴンドラが夜の運河を滑るように進んでいきます。

ECナビブログβ版-夜のゴンドラ

運河に面した出入り口付近に、自家用ゴンドラ(?)らしきものが停まっている光景を見かけました。いまでも交通手段として活用されているんでしょうね。

ECナビブログβ版-夜の運河

◆ミラノ編

ここからミラノです。まずかつてミラノを統治していたヴィスコンティ家が14世紀に建築したスフォルツェスコ城。現在は市立美術館として利用されているそうです。私が訪れたときは「マダム・バタフライ(蝶々夫人)」の展示か公演を行っていたらしく、巨大な和服女性の人形が飾られていました。

ECナビブログβ版-スフォルツェスコ城

こちらはガレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世というアーケードの入り口です。イタリア王国の初代国王ヴィットリオ・エマヌエーレ2世の名にちなんでつけられたこの場所はミラノの2大観光名所ドゥオーモとスカラ座をつないでいます。

ECナビブログβ版-ガレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世

内部には高級ブランドやレストラン、カフェが立ち並び、フレスコ画や床のモザイクなど見どころがたくさん!ちなみに東京ディズニーランドのエントランスであるワールドバザールはこのガレリアをモデルに作られているそうですよー。

ECナビブログβ版-ガレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世

そしてこちらがミラノを代表する建築物・ドゥオーモ。ガレリアを抜けてこのドゥオーモの全景が視界に入ってきた瞬間思わず「おおおお!」と声が出てしまいました。荘厳かつ繊細、世界最大のゴシック建築です。完成までに約500年の歳月を要したドゥオーモには全部で135本の尖塔があり、ひとつひとつの尖塔の先端には聖人が立っています。一番高い位置にあるのは黄金のマリア像。屋根の上にも登ることができるのでしっかり登ってきました(旅行中、鐘楼や屋上など高いところは軒並み登っていたような・・・)。美しい細工を間近で見ることができるのでオススメです!

ECナビブログβ版-ドゥオーモ

ドゥオーモの内部にある美しいステンドグラス。作られた時代によって少しずつ絵の雰囲気や色合いが違っていて興味深かったです。

ECナビブログβ版-ドゥオーモのステンドグラス

それでは、また来週!

いのサンデー ~ イタリア珍道中・ヴェネチア&ミラノ編 の巻 ~」への5件のフィードバック

  1. SECRET: 0
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    はじめまして。素敵な画像ですね!
    ヴェネチアへはアクアアルタがひどくなる前に一度訪れたいと思っているのですが、
    エアやホテルが取れても結局休みが取れずキャンセルしたり、
    なかなか縁がありません。(涙
    レストランでのお食事はいかがでしたか?
    高いのに美味しくないという噂も聞きますが、そんな店ばかりではないですよね。
    また教えてください!
    「アドリア海の真珠」・・・ヴェネチアもそう呼ばれることもありますが、
    一般的にはクロアチアのドゥブロヴニクを指すと思います。
    こちらも素敵な街ですのでおすすめします。

  2. SECRET: 0
    PASS:
    長期熟成したチーズのように味わい深いイタリアの歴史的文化は、まさしく「ローマは1日にして成らず」ということわざ通りのようですね。
    仕事で出会うフランスやイタリアの方の日本語の流暢さといったら半端じゃないと感じています。仕事柄、いろいろな外国人の日本語に接しますが、なぜかフランス・イタリアの方の日本語には不自然さを感じないことが非常に多いです。私も韓国語を話し、アジアの方の日本語を聞いて大体どこの国の方かわかりますが、普通に美しい日本語を話す彼らの言語を含む文化に対する取り組み方は我々も見習わなければならないと思います。
    現地のガイドさんは流暢な日本語を話し、イタリア文化と地元をこよなく愛する方でしたでしょうか?

  3. SECRET: 0
    PASS:
    海外旅行はサイパンにだけ行ったことあるので
    ヨーロッパはないので
    ステキな写真にうっとりデス。

  4. SECRET: 0
    PASS:
     20年以上も前に旅行した地、懐かしく拝見しました。
    ただいま失業中なので、再び彼の地に行けるよう頑張りたいです。

  5. SECRET: 0
    PASS:
    >れあ さん
    ヨーロッパとなると、なかなか気軽にはいけない距離ですよね。私も仕事のスケジュールとにらめっこしながら、どうにか予約が完了したときはホッとしました。
    ツアーに含まれていたレストランでの食事は日本と大差ないものでしたが、ガイドさんにおすすめされた自由時間中に立ち寄った店は味も雰囲気も抜群でした!
    とくにヴェネチアの夜、現地ガイドのアントニオが教えてくれた店で食べた手長エビのグリル、そしてデザートのティラミスは絶品。日本でもそうですが、やはり現地の方にお気に入りを教えてもらうとハズレがないようです。
    クロアチアは最近注目されていますよね。私も先日クロアチア特集の雑誌を買ってしまいました。いつ行けるかはわかりませんが、それまでこの雑誌を見ながら予習をしたいと思います♪
    >NORANORA さん
    現地ガイドさんの日本語の流暢さには本当に驚かされました。発音が素晴らしいだけでなく文法も完璧、さらには敬語もスマートに使いこなしてしまうその姿には惚れ惚れしてしまいます。特にヴェネチアで出会ったガイドさんは、いまではずいぶん数少なくなった生粋のヴェネチア人ということで、自分の生まれ育った土地を紹介して歩くのがとても誇らしげに見えました。私もあんな風に自分の国を案内できるよう、知識を深めていきたいものです。
    >コン介 さん
    サイパンは母が若い頃に行ったらしく、当時彼女がお土産として買ってきたアクセサリーや洋服がいまでは私のものになっています。
    南国にはヨーロッパとはまた違った良さがありますよね。私は逆にハワイやグアム、サイパン方面に行ったことがないので、あこがれちゃいます!
    >ルノワール さん
    20年前もいまも、きっと変わらぬ風景を私たちに届けてくれる・・・そんな安心感がある国ですね、イタリア。私も何年後になるかはわかりませんが、再訪した際には今回の旅の思い出がたくさんよみがえるような気がします。
    写真でイタリアの雰囲気を少しでもお伝えできていれば幸いです!

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