いのサンデー ~ 人生で一番最初に演じた役はなんでしたか? の巻 ~

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  いのサンデー ~ 人生で一番最初に演じた役はなんでしたか? の巻 ~
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こんにちは、いの です。
最近読んだとある俳優のエッセイのなかに、
「人生で一番最初に演じた役」
についての話がありました。俳優という職を選ばずとも、学校生活を送っている間に人間いやでも一度や二度は舞台に立たされる羽目になるものです。
私も記憶を遡れば、あれはそう幼稚園の年少組だったころ。おゆうぎ会でウサギを演じたのが初舞台でした。園児たちがそれぞれ、クマやリスやそのほか森にいそうな動物たちに扮して歌い踊るという劇とも呼べないような内容でしたが、当時のアルバムを開くともこもこしたピンクの毛皮に身を包んだ私がぼんやりした顔で写っています。幼心に「ピンクのウサギさんはいないよなあ・・・」と思っていたかどうかは定かじゃありませんが、あまり楽しんでいるようには見えません。どうも当時から“演じる”ということに恥ずかしさを覚えてしまう子どもだったようです。
とはいえ、子どもの思惑などそっちのけで降りかかってくるのがおゆうぎ会。
次の年には名作「泣いた赤鬼」の村の子役として再び舞台に駆り出されています。丈の短い浴衣を着て、まわりの子役たちと一緒に鬼から逃げまどっている写真が残っていますが、これまたやらされてる感満載の、やる気のない表情。恐らく、1人に1つくらいしかなかったセリフも棒読みだったことでしょう。写真を撮っていた親の心中を察すると申し訳ない気持ちでいっぱいです。やっぱり向き不向きってありますもんね・・・。ウチの妹なんかは演技をするのが好きだったらしく、やはりおゆうぎ会で上演するというコサックダンス(腕を組んで腰を低く落とし、足を交互に高く上げて踊る、ダンスです)を家で延々練習していました。あの情熱のいくらかでも私にあれば、鬼に追われながら泣き喚くくらいの迫真の演技を披露できたかもしれません。
さて、私の幼稚園時代三部作のフィナーレを飾ったのは、イエス・キリストの生誕を描いた聖劇でした(カトリック系の幼稚園に通っていたのです)。
毎年クリスマス会に上演されるこの聖劇は、園児たちにとってもハレの舞台。
特に女の子の一番人気はマリア様だったように思います。そのほか、羊やら羊飼い、学者に天使などのキャストのなかで私が演じたのは・・・羊でした。
これまた年少組時のウサギのようにもこもこした毛にくるまって、ひたすら舞台の床にうずくまっていた覚えがあります。動物にはじまり、動物に終わる。こうして私の役者人生は幕を閉じたのです。
その後、小学校に入学以降も学芸会などで端役を務めたことはありましたが、次第に表舞台からは遠のき、そしてついに、小学5年生時のクラス会で上演される劇の台本に私が書いたものが採用されるという出来事がありました。自分の書いたセリフや筋書きどおりに、みんながしゃべったり動いたりするという楽しさを感じたあのときこそ、私がお話を書くことの喜びに目覚めた瞬間だったのでしょう。そんなことを、文章を書くことを生業とするようになったいま、懐かしく思い出しました。
みなさんがこれまで演じたことのある“役”には、どんなものがあるでしょうか?学芸会等の思い出がありましたら、ぜひ教えてくださいね。
それでは、また来週!

いのサンデー ~ 人生で一番最初に演じた役はなんでしたか? の巻 ~」への6件のフィードバック

  1. SECRET: 0
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    シャイだったので自分で消してしまったのかもしれません。
    今回とても面白く読ませて頂きました。
    何度も噴き出してしまいました。
    舞台の魔術は経験してみたくなりました。

  2. SECRET: 0
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    僕も同じく、記憶をたどると初舞台は幼稚園の年少時代だったと思います。そのとき演じた役は、演じるというほどでもないのですが、「たんぽぽ」でした(笑)。幼稚園一年目の年少ゆえ、複雑なセリフも立ち回りもなく、みんなで同じ踊りを踊る、という単純な演目。当時は舞台に立つというのがどういうものかわからないままに、ただただ子供ながらに一生懸命、かつ仏頂面で踊ってしまったものです。
    それでもさすがは人生の初舞台。サテン生地でできた衣装がちょっとスースーした事も、終わってから舞台の袖で先生がいつも以上にハイテンションで褒めてくれたことも、意外なほどしっかりと覚えています。
    その後の役といえば、同じく幼稚園のお遊戯会で演じたイノシシと、カナリアだったでしょうか。それ以降はまったくというほど演技には縁のない人生を送っていますが、今週のいのサンデーをきっかけにちょっと演技をしてみたくなりました。ハリウッド映画で決死のワイヤーアクション、なんて憧れます。どうせやるなら、華美な演技をしてみたい(笑)。昼ドラとかも、結構好きです。

  3. SECRET: 0
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    多分中学生くらいだったと思うのですが・・・それ以前の記憶は殆ど無くて(^_^;)
    どのような舞台だったのかは全く覚えていないのですが、私は巨大な「うんこ」と「便器」でした。せりふも無く舞台の端から端までスキップしていたように思います。こんな役ってきっと私だけでしょうね(*^▽^*)V

  4. SECRET: 0
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    ヒツジの役ですか。
    それもそれで疲れそうですね。
    自分も演劇やってみたかったのですが、中学も高校も演劇部がなく、結局できずに終わってしまいました。
    来週の話も楽しみにしてます!

  5. SECRET: 0
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    >sunday さん
    いやいやいや!プロを名乗るのはおこがましいですが、文章を書いて対価としてお金をいただいている以上はきちんと心構えをしなければ、と。ライターとしてはまだまだ修行中の身ですが、文章が読みやすいといっていただけて嬉しいです!
    >7of9 さん
    ステージでスポットライトを浴びることに快感ではなく羞恥を覚えるタイプだったので、舞台はもっぱら観る専門になってしまいました。大劇場から小劇場まで、年中いろんなタイプの舞台を観に行っていますが、観客を巻き込んで、非現実に連れ去ってくれる舞台に出会えたときの感動は格別!ぜひ味わっていただきたいですv
    >バンブウデイズ さん
    幼稚園でのおゆうぎって、人間よりも動物や植物が登場する率が高いようですね。そして一生懸命になればなるほど、笑顔を浮かべる余裕がなくなるのか、教育番組などでも大真面目な顔で、ひたすらに手足を動かしている子が目立ちます。ああいうときにきらきらとスマイルを振りまける子が、未来のスターに育っていくのかもしれません。
    恥ずかしさを放り投げてもし演じるとしたら・・・そうですね、私はシェイクスピアなどの古典劇に挑戦してみたいかも。思い切り芝居がかった演技でも受け入れてくれそうな懐の深さを感じます。お約束満載の時代劇で、威勢良く決め台詞をいう役なんかもあこがれちゃいますね♪
    >ca さん
    これはまた印象に残る役を演じてらっしゃいますね。役柄だけでもシュールな舞台が想像されます・・・。オリジナルの脚本だったのでしょうか。
    そういえば、スキップって大人になるとしなくなるものの1つ。子どものころはリズム感がなかったせいか、手と足がいっしょに出てしまったり、上手にできなかった思い出があります。今度、誰も見ていないところでこっそりやってみようかな・・・?
    >まいるをーかー さん
    動きのない役って小さい子には酷ですよね。舞台上でもじもじしてたであろう自分が容易に想像できます。
    高校では友人が演劇部に所属していたので、たまに練習を覗きに行っていました。いま思えば、脚本で参加させてもらえばよかったなーと思ってます。

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