いのサンデー ~ 日本の幽霊にはなぜ足がない? の巻 ~

・〇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━〇・
   いのサンデー ~ 日本の幽霊にはなぜ足がない? の巻 ~    
・〇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━〇・
こんにちは、いの です。
夏らしい暑さをあまり実感しないまま、気付けば8月も後半戦。まだ出していない残暑見舞い用のハガキを前に、「立秋とは名ばかりの暑い日が続きますが・・・」というお決まりの文句が使えないことに物足りなさを感じています。振り返ってみれば、今年は自室の冷房を使用したのはたったの2回。この調子でいくと、今年の夏はうちわだけで乗り切れてしまいそうです。
さて、夏といえば思い浮かぶものの1つに怪談があります。子どものころは夏休みになるとお約束のようにテレビで放映される怖い話シリーズが大の苦手で、チャンネルを合わせないように用心していたものですが、その一方でゲームや小説となると妙に平気で、こちらはホラー物でも気にせず遊んだり読んだりしていました。
あれは忘れもしない中学2年生のある日、学校から帰宅した私が居間に足を踏み入れると、弟がゲーム機を前にちょこんと座っていました。
「なにしてるの?」
「姉が帰ってくるのを待ってた」
余談ですが、うちの弟は昔から私のことを“おねえちゃん”でも“お姉様”でもなく、シンプルに“姉”と呼びます。呼び名としてはどうかと思わないでもないですが、成人したいまでも変わらずに「あねー」と呼んでくるので、すっかり慣れてしまいました。そんな弟がその日珍しく外に遊びにもいかず私の帰りを待っていた理由はただ1つ。当時人気だったホラーゲームを1人でやるのが怖いから、だったのです。仲良く2人並んでピコピコとゲームをしながら時折訪れるこわ~い場面に「ぎゃあっ!」と叫んでいると、あっというまに日が暮れ、帰宅した母親に「いつまで遊んでるの!」とこれまた仲良く怒られたのもいい思い出です。
そうそう、怪談ものに登場する幽霊。この幽霊を思い浮かべてみると、十人中八人くらいは足のない幽霊を思い浮かべるんじゃないでしょうか。この足のない幽霊は江戸時代の画家・円山応挙(まるやま おうきょ)が描いたものが有名になり、その後定番として広まったんだそうです。先日、東京・谷中にある全生庵で毎年夏に公開されている幽霊画のコレクションを見てきたのですが、そこに並んだ絵画のなかにはしっかり足まで描かれているものも多く、怖いくらいに美しいものから、まるで現代の漫画のようにユーモラスなものまでバラエティ豊かなラインアップで、とても興味深かったです。一見すると怖いイメージの幽霊画ですが、江戸時代には魔よけの意味を込めて多くの家に飾られていたんだとか。来年は怖がりだった弟を誘って見に行ってみようかな、と思ってます。
それでは、また来週!

いのサンデー ~ 日本の幽霊にはなぜ足がない? の巻 ~」への6件のフィードバック

  1. SECRET: 0
    PASS:
    そう言えばこの前、テレビで街中お盆の時期だけ地獄絵図を飾る風習を紹介してました。他にもあるんですね~。実は近所のお寺にも幽霊画が保存してあります。結構有名なんですよ。(o^-')b
    いのさん、文章上手いですね~~~^^

  2. SECRET: 0
    PASS:
    まだ覚えている出来事ですが、
    中学3年の時に通っていた塾の授業中に外に下半身だけの幽霊を見ました。
    その塾があった場所は古くは墓地があったそうですが、僕だけでなく塾講師も同時に見かけた記憶が未だに頭から離れません。
    興味本位で心霊体験ツアーなんて絶対に行かないで下さいネ。
    心からお願いいたします。

  3. SECRET: 0
    PASS:
    こんにちは♪
    いのさんの弟さん、可愛いですね^^
    私も怖がりで、怪談やホラー系、おばけ屋敷は苦手です。
    微笑ましい「アネー」に、妹家族を思い出しました。
    双子の姪は、「チチ」「ハハ」「アニ」と呼んでいるんですよ。
    茉奈佳奈ちゃんのようなそっくり声で「アニー」「ハハー」。目の前で聞くとけっこう面白いです。
    弟さんに「アネ」と呼ばれた時、周りが「え?」と反応したことはありませんか?(笑)

  4. SECRET: 0
    PASS:
    稲川淳二さんの怪談って怖くて、最後まで聞いたことが無いんです。リアクションタレントの元祖なんて言われてますが、バラエティで普通にトークしているときは面白いのに・・・。
    現代社会でもゲリラ豪雨や奇怪な殺人事件が増えて、怪談とは異なる意味で怖い世の中になってしまいました。気をつけましょう。 

  5. SECRET: 0
    PASS:
    応挙の作品も全生庵にありましたね。
    幽霊画も落語も好きなもんで、ここ何年か行ってますよ、円朝忌にあわせて。毎年人手が増えている気がしますねー。
    円朝翻案の牡丹灯篭などもあって、広くはないスペースだけれども幽霊でお腹一杯になれる展示でしたね。
    弟さんはホラーゲームが苦手なんですね。
    僕自身、ホラーは別に平気なんですけれどゲームの驚かせるような演出にまんまとハマるもんで、弟さんの気持ちが分かるような気がします。
    残念ながら一緒にプレイしてくれるような姉はいなかったのですが(笑)

  6. SECRET: 0
    PASS:
    >harpist さん
    地獄絵図!それはまた怖いもの見たさで見てみたいです。意外とユーモラスなものも多いんですよね。幽霊画も描き手や時代による個性や流行のようなものが見て取れて、とても面白かったです。
    文章はまだまだですが、励みになるお言葉をありがとうございますvv
    >コン介 さん
    あいにく私は霊感というものがまったくないのか、コン介 さんのような体験はないのですが、リアルな体験とはできれば無縁のまま生きていきたいと思っております。小説や絵画なら平気なんですけど、ちょっとしたホラー映画でも怖くて見れません・・・。
    >ラベンダー さん
    双子ちゃん、かわいいですねー!うちの弟も双子だったら良かったのに~と身もだえしてしまいました。「アネ」呼びがすっかり定着しているので本人達は気にしないのですが、友人たちにはびっくりされてました。たまに弟の友人たちに「おねえさん」と呼ばれるとかえって新鮮だったりして・・・♪
    >NORANORA さん
    稲川淳二さんの怪談のCDが以前コンビニで販売されていたことがあって、それを友人たちと一緒になって聞いていたことがありました。語りがお上手なので、ついつい引きこまれちゃうんですよね・・・。
    残念ながら「一番怖いのは人間だよ」などという言葉を聞く機会がありますが、一番優しいのも人間、と言える世の中であってほしいです。
    >ない さん
    ない さんも全生庵に行ってらっしゃるんですね!あの界隈は情緒があって歩くだけでも楽しめるので大好きです。来年こそは円朝忌にあわせて訪れたいものです。
    牡丹灯篭は最近舞台で上演されていましたが、機会を逸して見逃してしまいました。こちらも残念。
    ゲームだと怖さ+サプライズ要素といいますか、音や映像効果でこちらの心臓が跳ねるような仕掛けをしてきますよね。暗い部屋の中で姉弟が肩を寄せ合いながらびくびくゲームをしている光景を見て、母もさぞ呆れたことでしょう。弟がこのことを覚えているのかどうか、今度聞いてみようと思います。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中