いのサンデー ~ 「すべらない箸(はし)、あります」 の巻 ~

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   いのサンデー ~ 「すべらない箸(はし)、あります」 の巻 ~
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こんにちは、いの です。

「すべらない箸(はし)、あります」

そんな貼り紙が目に入って足を止めると、そこは箸の専門店でした。店内に一歩踏み入れると、私を出迎えてくれたのは棚や壁をびっしりと埋めつくす箸の数々。毎日食事のたびに使っている箸ですが、自宅ではとくにめずらしいものを使っているわけではありませんし、これまで外食の際もあまり気に留めたことがありませんでした。

しかし、さすがは専門店。まず材料だけ見ても、黒檀、紫檀、ホオノキ、桜、ブナ、クワなど実に多くの木材が使われています。さらに、長さや太さ、重さ、箸先の形などにも細かなちがいがあるらしく、組み合わせたらいったい何通りの箸ができるのやら・・・。実際、店頭でいくつかの箸を手にとってみたんですが、それぞれの持ち心地の違いに驚かされました。このなかから自分の手にしっくりとなじむ理想の箸を見付けるのは、思っていたよりずっと楽しそうです。

なんだかウキウキしながら試し持ちをしていると、用途別の箸が並んでいるコーナーを発見。どれどれと説明書きを見れば、納豆、豆腐、ラーメン、パスタ、そば、うどん、刺身という料理名が並んでいます。それらを食べるのに適した形状になっているらしく、湯豆腐のときに豆腐をぼろぼろと崩してしまったり、しっかりつまんだはずのラーメンの麺をずるっとスープのなかに落としてしまった経験がある身としては、「これはあったら便利かも!」と思わずまとめ買いしたくなってしまう魅惑のラインナップでした。

もともと恥ずかしながら、箸の持ち方にちょっとクセのある私。一見、正しく持っているようには見えるんですが、どうも指の位置がちがうようなのです。気付いたときには持ち直したりするものの、食べるときにはとくに不自由しないのできっちり矯正することなくいまに至っております・・・。振り返ればまだ幼きころ、箸で豆をつまんで皿から皿へ移す特訓を課されたこともありました。

「ほら、ちゃんとお箸が使えないと旅番組のレポーターになれないわよ!」

などと母に若干ズレた励ましを受けたことも。そんなときは、

「ぜんぶナイフとフォークで食べるからいいんだもん!」

と、これまた日本人の風上にも置けないような返答をしていた記憶が、いまふとよみがえりました。我ながらかわいくない子ども時代です。まあそんなひねた発言をしていた私ですが、やはり和食には欠かせない箸の良さを今回専門店で再発見。最近では宇宙で宇宙飛行士の方が食事をする際に、食べ物をしっかり持つことができるので箸が活用されているんだそうです。数千年前に中国で生まれたといわれている箸がいまや宇宙へ進出する時代。旅番組のレポーターよりも宇宙飛行士になる確率ははるかに低いですが、まずは焼き魚用の箸でも買って、あらためて箸と向き合ってみようと思います。

それでは、また来週!

いのサンデー ~ 「すべらない箸(はし)、あります」 の巻 ~」への5件のフィードバック

  1. SECRET: 0
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    今回もちょっちオモロかったです。私の自宅のハシはいつもびっこなんです。(笑) まぁ先端が揃っていればいいので全く気にしてません。My箸は弁当を持っていってた学校時代だけで、箸ケースにも個だわってましたよ♪ My箸を持って定職屋に入るのにはかなり抵抗があります(会社員です)。という事で箸の持ち方は上手ではありません♪

  2. SECRET: 0
    PASS:
    「いの」さんの家庭のお話、いつもほのぼのしていて大好きです。お話もまったくすべってないですし・・・。人形町にお箸専門店があり、車からいつも気になって見ていたのですが、知れば知るほど奥深いものですね。韓国の話になりますが、お箸を使う国では2本で一組と言うことで和を大切にするから、交渉ことでも相手を制するよりはまず落とし所を探るとのことを、ステイ先のおじさんに教えられました。

  3. SECRET: 0
    PASS:
    箸の専門店?
    どこにあるのでしょうか。それにいくらくらいするものなのか非常に気になりました。
    なぜ滑らないのでしょうか。先に細工があるのでしょうか。そこらへんの説明も欲しかったです。
    全体にまとまって見えますが、突っ込みが甘いです(笑)。

  4. SECRET: 0
    PASS:
    >ともたん さん
    箸をはじめ、ペンやパソコンのキーボードなど、いつも使っているものこそ、本当に手にしっくりくるものと出会ったときの感動が大きいんでしょうね。
    これから先もずっと使っていくものなので、いつか運命の箸が見付かるといいな~と思ってますv
    >パンジー さん
    そういえば子どものころはよく箸を折ってました。種類が違うものでも、2本あればなんとなく使えてしまいますよね。
    また最近では、定食屋さんも割り箸ではなく、繰り返し使える箸を出すところが増えているような気がします。いったん定着してしまった持ち方を変えるのは難しいですが、気長に改善していきたいです・・・。
    >NORANORA さん
    いつも読んでくださってありがとうございます!
    専門店って、最初は敷居が高く感じますが、足を踏み入れると新しい発見がたくさんあって面白かったです。
    そして韓国のお話、とても興味深く拝見しました。
    聖徳太子の言葉にも「和をもって尊しとなす」というのがありますが、海を挟んだお隣同士、通じ合うものがありますね。
    >頃南 さん
    私が訪れたのは都内に何店舗かある「銀座夏野」というお店でした。ほかにも全国各地に個性豊かな箸の専門店がたくさんあるようです。
    お値段は1,000円ほどで買えるお手ごろなものから、10万円もするものまで、材質や職人さんによって実に様々。10万円の箸なんて緊張してしまって、さらに持ち方が怪しくなりそうです。
    また、箸先に溝が彫られていると麺が滑りにくいんだとか。
    どこかで見かける機会がありましたら、ぜひお手にとって確認してみてくださいね。

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