ウチャの読書喫茶 山本周五郎「大炊介始末」

深まる秋をどうお過ごしですか?食欲の秋ナイフとフォークまっさかりのウチャウサギです。
さて今日ご紹介するのは、喜怒哀楽のぎっしり詰まった、山本周五郎の短編集。
山本周五郎「大炊介始末」
「大炊介始末」
著者:山本周五郎
【あらすじ】
急に狂態を演じるようになった“大炊介”。将来を期待されていた彼の悲劇を描く表題作「大炊介始末」をはじめ、すこし滑稽な「ひやめし物語」や、舞台化もされた「おたふく」などを収録した短編集。
山本周五郎は多くの作品(新潮文庫からは60冊ちかく出版されています)を残した作家で、その多くは時代小説です。代表作である「赤ひげ診療譚」「さぶ」 も、舞台は江戸時代。
この短編集「大炊介始末」 でも、平安朝や江戸に生きる人々を描いています。
『大炊介始末』には全部で10の短編が収録されていますが、今日は私が特に気に入っている「なんの花か薫る」について紹介させていただきます。
岡場所で生きる“お新”はある日、追われていた若侍“房之助”をかくまい、それをきっかけに2人の交際がはじまります。将来を約束しようという“房之助”の言葉を、信じようとしない“お新”。信じたいけれど、信じられない。信じれば自分が傷ついてしまう。そんな彼女の姿勢が、いじらしく映ります。
読んでいるうちに、結末は予想できてしまうかもしれません。でも、信じたくなってしまう。“お新”たちの姿が、切ないけれど感動的です。
「なんの花か薫る」は、同じく山本周五郎の短編である「つゆのひぬま」 と合わせて、黒澤明の脚本により「海は見ていた」というタイトルで映画化映画されました。この映画については、ECナビの「とれたて映画情報」 にて、ファイティング桃さんがコラムを書いているので、ぜひチェックしてみてください音譜
カチンコ“ファイティング桃”の映画コラム、「海は見ていた」はこちら!
王冠1ウチャのお気に入り度王冠1
 「大炊介始末」  ★★★★★キラキラ(5/5)

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